俺は、友人を二人十代で失った。二人とも自殺だった。
一人は中学校で2年間共に過ごした。いっぱい喋ったし、仲も良かったほうだと思う。
けれど、死んだのを知らず、お葬式にも行けなかった。
もう一人はチャット仲間だが、電話でもメールでもチャットでもよく話した。その子は僕と同じ精神的な病気を持っていた。
僕は総合失調症で、うつ病とパニック障害を併発。リストカットも何度もした。
その子もうつ病と、パニック障害と多重人格障害をおこして、リストカットもしていた。
きっかけは、ブログの心無い一言。そのコメントへの返事を最後に彼女は、死んだ。
驚いたのは、自分がまったく悲しくなかったことだ。涙も流れず、ただ弱者を見るかのような冷たい感情を抱いていた。
僕がつくづく壊れていると感じる。親に対してさえ悲しまないだろう。
俺にとって、人とは物だ。誰かを愛し、愛されることはできるだろうか。
人は死ぬとき愛したことを思い出す人と、愛されたことを思い出す人に別れると言う。
果たして俺は?
俺も弱者。たが嫌悪する。自分という存在さえ。なら、俺は何をすれば?
矛盾ばかりの存在。欺きの上にある世界。
ああ、壊れてゆく…
これ以上は、もう語れない。また、語る時が来るだろう。その時まで。